本書がめざすこのパーフェクト睡眠が実践できれば、眠るだけで「病気の芽」を摘み、最期にぽっくりと亡くなるまで、万病に強い、元気いっぱいの体をとり戻すことができます。
睡眠には、体のメンテナンスや記憶の定着など多くの役割があり、一般的な睡眠本が提唱しているのは、これらのレベルです。
「今日はよく寝たな」と思っていても、実は享受している眠りの効果はたった50~60%程度。
本書が提案するパーフェクト睡眠では、体が本来持つチカラを100%まで引きだしてくれます。
最高の睡眠、即ちパーフェクト睡眠を手に入れましょう。
本書が提案するパーフェクト睡眠では、体が本来持つチカラを100%まで引きだしてくれます。
赤ちゃんでも野生の動物でも、生き物は本来、自分で自分の体を再生する能力を持っています。
体に害のあるものを食べても、ダメージを受けても、よく眠れば回復します。
ですから、良質な睡眠で、本来人間が持っている体の能力を100%引きだせれば、誰でも健康になれるのです。
眠ることは誰でもできます。
8割の人は病人予備軍です。とりわけ今日から厳格な食事療法を続けることは困難ですが、睡眠であれば誰もが毎日継続できるはずです。
最初の90分で深い眠りをとれるかが重要になってきます。
何時間寝ても、「深さ」がなければ意味がありません。
レム睡眠とノンレム睡眠が規則的にリズムを刻むのが健全な睡眠のスタイルです。
1サイクルは平均90分と言われますが、人によって50分から110分と、かなり個人差があります。個人差を考えると、単純に90分の倍数で眠ればいいとは言えません。
また、細胞の再生や新陳代謝をうながすホルモンは最初の深い眠りのときに、最も多く分泌されます。
疲れた脳を休めるのも、脳の老廃物を取り除くのも、深い眠りのときに行われます。
記憶が定着するのも、ノンレム睡眠があってこそ。
長く寝たのに疲れがとれないのは、最初に深く眠っていないからです。
毎日質も長さも十分な睡眠がとれるのが理想ですが、忙しい現代人は、入眠時の深さが勝負!
眠る時間が長くとれない場合も、「寝始め90分の深さ」はキープしましょう。
最初に深く眠れば、ムダに長く眠るよりも、「よく寝た!」という満足感が高まり、日中の活動の質も上がるのです。